23414?日本学術振興会の特別研究員 修学年次に応じて若干審査基準や任期が異なりますが、例えば、DC1の場合は、M1の2月頃に公募開始、M2の6月頃に応募締切、審査を経て採用されれば、D1から特別研究員DC1となります。採用されれば研究奨励金と研究費が支給され、研究経歴としても高く評価されます。?先輩や教授の人脈や、一般公募 JREC-IN(https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop)から、また海外ポジションについてはHigherEdJobs(https://www.higheredjobs.com/search/)などから探し、自身で応募するものです。D2の終わり頃からD3の夏頃に書類(業績調書や研究教育に関するプランなど)、面接、模擬授業(英語で実施の場合も)等を基に段階的に選考されます。 博士後期課程で培った高度な専門技術やトランスファラブルな知識?技能?経験を持つ人材は、アカデミアに限らず、社会での活躍が大いに期待されています。毎年、工繊大の博士後期課程修了者の多くが民間企業へ就職しています。 アカデミアへの就職との大きな違いとして、民間企業就職後のキャリアステップは、必ずしも研究職としての仕事だけでなく、様々な職種を経験する可能性があります。将来の経営幹部候補として、組織マネジメントや対外的な関わりを含む様々な業務?職種を経験することもあります。また、研究分野や関わる技術領域も、経営や事業環境などによって広がったり変化する可能性があります。 本学では、様々なイベント等を通じて、博士後期課程学生のキャリアを支援しています。?産学交流(博士キャリアメッセKYOTO)本学は、産学公連携プラットフォームである京都クオリアフォーラムに参画し、人材育成イベントの企画?コーディネートを主導しています。本フォーラム主催の博士キャリアメッセKYOTOへの参加が可能です。社会人博士のプレゼン、企業の経営?人事?技術職、大学教員をはじめとする様々な社会人との交流?対話、学生のショートプレゼンなどの機会があります。企業?自治体?アカデミアに勤める社会人博士や、京都近郊の他の大学や異分野の博士後期課程学生たちとの交流を通じて、生きた情報が得られるでしょう。トランスファラブルスキル醸成や心構えなど先輩や同世代の人たちから様々な気づきが得られるはずです。?学内交流(博士進学説明会)OB?OGのプレゼンから経験談を聴いたり、直接対話の場があり、工繊大ならではのいろんな疑問や悩みの解消にも役立ちます。 アカデミアの道に進むには、何より研究が好きであること。更に、挑戦心、忍耐力、情報収集力、人脈形成力なども求められます。具体的な就職先として、大学教員(常勤、非常勤)、ポスドク、研究員、URAなどが挙げられます。アカデミアへの就職には、研究活動を通じて次のような取り組みを進めることが実現への近道となるでしょう。1)学会発表、論文掲載に向けて研究を進める学会での発表や掲載論文を、先輩研究者達は見ています。学会で声をかけられたり、自ら他の研究者(教授クラス等)に声をかけるなど、人脈を広げることで就職への道がひらけることがあります。2)多くの論文を出すもちろん、論文の本数は重要ですが、それだけではなく、質の高い論文であること、専門分野で評価の高いジャーナルへの投稿も重要です。3)海外の大学ヘの留学海外大学?研究機関への留学は、世界の研究者たちと共に研究するいわば「武者修行」です。グローバルな研究ネットワークを形成できます。加えて、未知なる場所に飛び込むタフさと、異文化に適応していく柔軟さも養われるはずです。そこで実績をあげれば、さらなるステップアップが可能になるはずです。アカデミアで就職するには■ アカデミア就職の時期と方法(一例)民間企業への就職博士後期課程の支援等についてアカデミアへの就職
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