京都工芸繊維大学生のための就職活動情報誌
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● 技術営業 (技術+営業)        11主に専攻?研究がそのまま活かせる、関連する分野での就職。理工系的要素と文系的要素の両方を求められる就職。理工系でも専門外の分野での就職。文系大学、学部の学生が数多く応募する分野での就職。 一方、研究?学習以外の活動、サークルやアルバイト、中には起業経験まで、社会人顔負けの活動をアピールする学生の話を聞くことがあります。しかし、企業は、このような活動はそれほど重視しないでしょう。なぜなら、理工系学生、特に工繊大に対する期待は、こうした「社会経験や学生生活一般の経験だけ」ではないからです。また、就活サークルに入って学生同士で試験対策に多くの時間を割いたり、インターネットでの裏話に精通したりするのは、本筋の「強み」を希薄化させることにもなりかねません。研究活動をおろそかにして、そのような就活対策に時間とエネルギーを割くのは本末転倒と言えるでしょう。 「強み」が何であるか、きちんと伝えられることは何より重要であり、むしろ理工系であることのメリット、論理的思考能力、数理的処理能力(分析力等)、IT分野での専門知識等、文系学生が得意としない部分で差別化を図る方が、有利な就職活動が出来ます。工繊コンピテンシーである、専門力、リーダーシップ、外国語運用能力、個の確立が試されるとも言えます。 博士号を持っていたとしても、研究内容や専門性にストレートに結びつくことを「仕事」に出来る人は限られています。なぜなら、企業は、組織として社会へ価値を提供することで利潤を得て、組織の存続と発展につなげるサイクルを回しており、個人の意向がそのまま通るとは限らないからです。基礎研究領域によっては、直結するビジネス領域がかなり限定される分野もあります。 専門的な知識があるのなら、どこでその知識、知見は応用されているのか、求められているのかをしっかりと調べることで、具体的な企業選びが出来るようになるでしょう。日経産業新聞等の専門紙には、新たな技術開発、素材開発?発見等の、一般紙には出ないニュースも盛り込まれています。大学図書館等に置いてあるので、日常的に関心のある分野だけでも眺めておくと、その技術や素材を開発した企業や、それに関心を持っている企業などを知ることも出来ます。企業の社史をひも解くことで、その企業の成り立ちや方針、事業の変遷など、創業の頃から今の姿に至るまでの歴史を知ることができます。社会に対してどう向き合ってきたか、社風や将来にわたって自分にしっくりとくる企業かどうかを見極めるためにも参考となります。 専門分野が特殊であればあるほど、こうした独自の情報源をこまめに調べることが、就職で役に立つので留意してください。● 研究● 開発● 設計● 知財特許 (技術+法律)● 事務(人事、経理、企画等)● 営業 等● 製造技術● 品質管理● 生産技術● 技術コンサルタント 等● 生産管理● SE(技術+業務の知識)● コンサルタント 等文系学生との差別化専門性に頼りすぎないまとめ専門分野での就職専門外などそれ以外での就職文系などそれ以外での就職CHECKCHECKCHECK

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